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「今すぐ転職を考えていない人のためのキャリア戦略」を読んで、今後のキャリアについて考えてみた

「今すぐ転職を考えていない人のためのキャリア戦略」を読んで、今後のキャリアについて考えてみた

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こんにちは、おんたまです。

今回は最近購入した今すぐ転職を考えていない人のための キャリア戦略という本をご紹介したいと思います。

目次

購入のきっかけ

この本は元々最初から買う予定ではなく、なんとなく何か読書したいなと思い本屋さんにフラッと立ち寄ったことがきっかけです。

仕事に関してはすぐに転職をしたいということもなく、今担当している業務をしっかりとこなすことに邁進していて特に不満もない状況です。ただ今就いている業務以外にやってみたいこともあり、今後のライフステージや社会情勢の変化なども踏まえ、先のキャリアについて考えたい気持ちがありました。

そんな時に見つけたのがこの本で、タイトルを見て「今の自分に必要な本かも」と思い購入に至りました。

本書について

まずは書籍からの引用を元に今すぐ転職を考えていない人のためのキャリア戦略の概要を簡単にご説明します。

著者は法政大学キャリアデザイン学部の教授でありながら社外取締役・社外顧問も歴任されてきた田中研之輔さんです。

田中研之輔さんご自身がキャリアに悩んだ中で実践されてきたことや、キャリア論についての企業登壇、悩めるビジネスパーソンへのヒアリング経験を元に「キャリアの悩みを解決するための具体的な思考法=キャリアナレッジ」が紹介されています。

特に以下のような悩みを抱えている人にこの本を読むことをおすすめしています。

・「このまま、今の職場で働いていてもいいのかな?」というモヤモヤを抱えているが、今すぐ転職を考えているわけではなく、働き続けている。

・会社のことや同僚のことは好きだが、給料が見合っていない、やりたいことができないなど、何らかの思いや事情で転職を考えている。

・転職を考えているが、一方でその自分に疑問を持っている、不安がある。

・転職や独立をしたものの、不安がぬぐいきれない、後悔している。

引用:今すぐ転職を考えていない人のための キャリア戦略

また、本書を通して著者が伝えたいメッセージが主に以下3点になります。

①キャリアとは、転機のときだけに考えるものではなく、日々つくりあげていくもの。自分らしく生きるために、日頃からもっと身近にキャリアについて考える。

②何を大事にしたいかを考え、正しく悩み、そして、まず行動・実践してみる。主体的に、自分らしい人生を選ぶことを諦めない。

③これからは、個人も組織も活かせる人が未来をつくる。個人と組織を、対立させるのではなく、共に活かしあうパートナーと考える。

引用:今すぐ転職を考えていない人のための キャリア戦略

読んで学んだこと

組織の所属有無だけに囚われない働き方

今までおんたまの思考では「会社に所属して働く」か「フリーランスとして働く」の二者択一の選択肢になっていました。一度副業を経験したこともありましたが、お金を稼ぐためというよりはスキルアップのために行なっていました。

しかし本書を読んで、今後の働き方として複数の職を掛け持ちする「複職」という選択肢が自分の中で増えました。よく考えると私がよく読むビジネス本や自己啓発本の著者も様々な肩書き・分野で働いていることが多かったと思います。(この本の著者もそうですね。)

おんたまの場合、一人で仕事を回すよりチームや組織の中で連携して働くことが好きだと感じていて、ただその一方で、会社の業務内では中々できない自分がやってみたいことをチャレンジするには個人で働く方が自由が利くと感じていました。

組織で働くか、個人で働くかのどちらかに絞るのではなく「組織に所属しつつ、個人でも別で働く」というスタイルは私の目指すキャリア像にマッチするかもしれないという発見がありました。

思考時間の重要性

本書ではこれからの働き方で大切になってくるのが「作業時間を減らして、思考時間を増やすこと」と謳っています。

  • 作業時間…資料作成など他の人やテクノロジーで代替できる作業の時間
  • 思考時間…新しい企画の施策や課題を解決するための方法など、その人自身でないとできない思考の時間

私自身、普段の業務を振り返るとデザイナーさんへ依頼するための指示書作成やクライアントへの連絡対応などの作業時間が大半で、業務改善や今後のキャリアに向けて何をすべきか考える思考時間を後回しにしている状態でした。

会社内で今以上に生産性の高い働きをするためにも、また個人で新しいことにチャレンジするためにも、現状分析や計画することが重要になってくるので、今は意識的に業務タスクや1週間の目標の中に「思考アウトプット」に関わる時間を取り入れるようにしています。

稼ぎ抜く生き方

「稼ぎ抜く生き方」とは、主体的にキャリアを形成していく過程でお金の稼ぎ方を自らデザインしていく処世術です。

「お金をもらう」から「自身でお金を稼ぐ」という働き方へ転換することで目の前の業務をこなすだけでは得られない喜びややりがいを味わうことができるというメリットが上げられています。

本書を読む前から仕事に対して給料などの結果よりも仕事を行う過程にやりがいがあるかを重要視していたので「稼ぎ抜く」という生き方に共感しました。そのためにも、キャリア資本となる自分の強みを自覚して伸ばしていくこと、また実際にスキルを売り出す経験が大切になるので今後副業などでチャレンジしてみたいと思います。

読んで実践したこと

本書ではキャリア戦略のためのワークがいくつか紹介されています。その中で以下3つを主に実践してみました。

キャリアナレッジ分析シート

これまで蓄積してきたキャリアナレッジから自身の強みを可視化する「強み分析シート」と、今後伸ばしたい強みを明確にする「今後のキャリア計画シート」の2種類があります。

自身の強みを理解し伸ばしていくことで、理想の稼ぎ抜く生き方に繋がるので改めて自身の強みについて向き合いました。

強み投資した時間積み重ねてきた経験
コミュニケーション2016-2022新規開拓の営業経験
ディレクション業務
資料作成2019−2022引き継ぎ資料用意
CMS運用のマニュアル作成
デザイナーへの指示書作成
CMS対応2021-2022CMSの導入・運用のサポート業務
強み分析シート(蓄積したキャリアナレッジ)
伸ばしたい強み投資する時間積み重ねていく経験
解析・改善提案2022Google Analyticsの認定資格取得
Web解析系の本を読む

実案件で解析レポートを利用して提案する
新規Web制作対応2022-2024実務内で新規ページ制作のディレクション対応
リニューアルや新サービス導入のプロジェクト参加
デザイン対応2022-2026副業でクラウドソーシング参加
ブログ運用
今後のキャリア計画シート

3S分析

3S分析とは、「自己(Self)、状況(Setting)、社会(Society)」の要素で自分自身を分析し、セルフポジションを定めるためのフレームワークです。

  • 自己(Self)…自身の強み/弱みについて、どんな評価を受けているか
  • 状況(Setting)…今置かれている状況、同様の状況下いる他者と比べて自分に足りないもの、武器になるもの
  • 社会(Society)…社会トレンドと照らした自分の状況、今何が起きていて今後どうなるか自分なりの仮説を立てる

強み分析と併せて自己分析をすることでセルフポジションを理解し、自身が理想とするキャリアに向けて何をしたいか、すべきかを計画立てることができました。

自己生産性を上げるためのルーティンワーク

自己生産性とはキャリアの悩みや不安を解消し、自身の成果を増やしていく考え方のことを言います。

自己生産性を上げるためには日々のトレーニングが大切ということで本書で紹介されているキャリアナレッジのうち特に以下を実践しています。

  • 歯磨き中
    →1日のスケジュールを頭に浮かべてパフォーマンスを上げるタイミングはどこになるか確認する
  • 寝る前の手帳時間
    →仕事、プライベート、チャレンジしていることの3つの項目でその日達成したことを書き出す
  • 金曜夜の手帳時間
    →1週間のうまくいったこと、うまくいかなかったことをそれぞれ3つずつ出して、自身の状態を自己点検する
  • 日曜の手帳時間
    →次の1週間の過ごし方について仕事とプライベートそれぞれで理想のビジョンを書き出す

上記ルーティンワークを取り入れるようになってから仕事やチャレンジしていることに対して主体的に取り組む姿勢が作りやすくなったと感じています。

上記以外にまだ本書で紹介しているワークで出来ていないこともあるので、それぞれ実践してみたいと思っています。

終わりに

本書を通して今後のキャリア戦略を立てるきっかけになりました。「転職したばかりだしまずは1年間与えられた業務を全うすることに集中しよう」と思っていたのですが、やってみたい仕事をするためには今のうちから必要になるスキルを磨いたり、与えられた仕事でも主体性を持って取り組むことが大切だと気づくことができました。

キャリア戦略を立てることで一つ不安を解消できたと感じているので、今の働き方に対して漠然とした不安がある方には読んでみることをおすすめしたいです。

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